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ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は3日、自身のブログで8月のジャクソンホール会議(8月21〜23日)まで市場が横ばいから軟調な展開になると予想する分析を発表した。米財務省の一般勘定(TGA)補充がドル流動性に悪影響を与えた場合、ビットコイン(BTC)が9万~9.5万ドルの範囲まで下落する可能性があるとした。
TGA(Treasury General Account)は米財務省が連邦準備制度理事会(FRB)に保有する当座預金口座で、政府の小切手帳に相当する。TGAの残高が増加すると市場から資金が吸収され、ドル流動性が減少する仕組みとなっている。
ヘイズ氏は債務上限引き上げ後のTGA補充による流動性収縮を警戒している。TGA残高は現在3,640億ドルで、債務上限が引き上げられた場合、8,500億ドルまで補充されることから4,860億ドルの流動性収縮が発生する見込みだという。
一方で、ヘイズ氏が運営する投資会社Maelstrom(メイルストロム)は流動性の低いアルトコインポジションを全て整理したことを明らかにした。市場の動向次第ではビットコインのエクスポージャーも削減する可能性があるとしている。
流動性の明確な触媒がない中、アルトコイン市場は厳しい状況が続くと予想している。
一方、ヘイズ氏は9月以降については楽観的な見方を示している。共和党が2026年の中間選挙を意識した政策を展開し、マネー創造の急増により「グリーンドージ(緑色のローソク足)が弱気派を突き抜ける」と表現した。当面は8月末まで慎重な姿勢を維持するとした。
さらに、ヘイズ氏は投資家に対し、FRBのパウエル議長による無制限量的緩和(利下げ等)を待つのではなく、財務長官ベセント氏の政策に注目すべきだと助言。ステーブルコイン規制や銀行規制の変更により、最大10.1兆ドルの流動性が市場に供給される可能性があるとの見解を示した。