【米国株】6月のパフォーマンスが良かった株、悪かった株 | 投資のヒント | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア

6月の米国株式市場は、4月の不安定な地合いを乗り越えて反発した5月に続き、主要3指数がそろって大幅に上昇しました。S&P500は前月比5.0%上昇、ナスダック総合株価指数は6.6%上昇と、生成AI関連を中心にハイテク株が相場全体を押し上げました。

中東情勢の緊迫化により一時的にリスク回避の動きが強まる場面も見られましたが、米中貿易協議の進展期待が相場を下支えしました。さらに、米CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ったことによりインフレ鈍化への見方が広がり、早期の利下げを支持するFRB高官の発言も相まって、市場では早期の利下げ観測も浮上し始めています。

こうしたなか、6月のS&P500の業種別パフォーマンスでは、情報技術セクターが9.7%上昇と最も大きな伸びを見せました。生成AIや半導体分野への期待が引き続き株価を押し上げたことが主な要因です。続いて、コミュニケーション・サービス(+7.2%)、エネルギー(+4.7%)、資本財・サービス(+3.5%)、金融(+3.1%)なども堅調に推移しました。一方、生活必需品セクターは2.2%下落し、唯一のマイナスとなりました。

個別銘柄では、コインベース[COIN]が42.1%上昇と月間上昇率で首位となりました。6月中旬に米上院で「GENIUS法案」が可決され、ステーブルコインに関する規制整備が進展したことが背景にあります。ドル連動型ステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の利用拡大が見込まれる中、同社の将来的な収益成長への期待が高まりました。

そのほか、生成AI需要の拡大を背景にクラウド・インフラ部門が好調で2026年度通期業績見通しを引き上げたオラクル[ORCL]が32.1%上昇しました。マイクロン・テクノロジー[MU](+30.5%)、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD](+28.1%)、オン・セミコンダクター・コーポレーション[ON](+24.7%)などの半導体株も大きく買われました。

一方で、最も下落率が大きかったのはルルレモン・アスレティカ[LULU]で、月間では26.6%の下落となりました。6月上旬に発表した第1四半期決算では、既存店売上高が市場予想を下回りました。さらに、競争の激化やトランプ政権下における関税政策が業績の重荷となる中、通期の売上高見通しが下方修正されたことを受けて、失望売りが広がりました。

全体として、6月はハイテク株や主力株を中心とした上昇が際立ち、政策リスクが後退する中でリスク選好が広がる展開となりました。ただし、米政権による相互関税の上乗せ措置については、7月9日に一時停止期限を迎える予定です。また、4月に導入された関税の影響がより表面化してくる頃合いにも差し掛かり、7月以降も関税政策の動向からは目が離せません。

◆S&P500株価指数6月の月間騰落率(業種別)※5月末比はこちらからチェック

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