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(朝)昨日の米国市場は主要3指数が揃って続伸 S&P500とナスダックは連日で過去最高値を更新 | 市況概況 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 44,094.77 △275.50 (6/30)
NASDAQ: 20,369.73 △96.27 (6/30)
1.概況
昨日の米国市場では、主要3指数が揃って続伸しました。カナダが29日にデジタルサービス税(DST)の撤回を発表したことで、トランプ米大統領の貿易交渉打ち切り発言で高まっていた米加の対立が和らぎました。両国は7月21日までの合意を目指して交渉再開で一致し、交渉進展への期待から投資家心理が改善、景気敏感株など出遅れ感のあった銘柄にも買いが広がり、相場の上昇を支えました。また、トランプ減税を柱とした税制案の進展を好感した買いも入りました。
ダウ平均は201ドル高の44,020ドルで寄付きました。その後、69ドル高の43,889ドルまで上げ幅を縮める場面も見られましたが、この安値を付けた後は堅調な推移となり、終盤には319ドル高の44,138ドルで高値を付けました。最終的に275ドル高の44,094ドルと高値圏で取引を終え、ダウ平均は3日続伸となりました。
また、S&P500株価指数は31ポイント高の6,204ポイントで取引を終え3日続伸し、過去最高値を更新しました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も、96ポイント高の20,369ポイントで取引を終え6日続伸となり、連日で過去最高値を更新しました。
2.経済指標等
6月のシカゴ購買部協会景気指数は、前月から0.1ポイント低い40.4となり、市場予想の42.5を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち情報技術や金融、不動産などの9業種が1%未満の上昇となりました。一方で、一般消費財・サービスとエネルギーの2業種は1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は、全30銘柄のうち22銘柄が上昇となりました。なかでも、ゴールドマン・サックス[GS]やベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、アップル[AAPL]は2%以上上昇しました。また、ビザ[V]やハネウェル・インターナショナル[HON]、アイビーエム[IBM]、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]、ウォルト・ディズニー[DIS]、シスコシステムズ[CSCO]も1%以上上昇しています。一方で、8銘柄が下落となり、特にボーイング[BA]は2%以上下落しました。また、アマゾン・ドットコム[AMZN]とナイキ[NKE]も1%以上下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ[HPE]が11.1%上昇してS&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。同社によるジュニパー・ネットワークス[JNPR]の買収を巡り訴訟を提起していた米司法省と和解に達したことが好感されています。また、オラクル[ORCL]はアナリストによる投資判断の引き上げを受けて、4.0%上昇しました。一方、米上院が公表した最新の歳出法案で、米国の風力・太陽光発電プロジェクトに対する主要な税制優遇措置が従来より早期に段階的に廃止される方針が示されたことを受け、クリーン・エネルギー関連株は下落しました。エンフェーズ・エナジー[ENPH]は3.0%安、ネクステラ・エナジー[NEE]は2.1%安、エーイーエス[AES]は1.9%安となりました。
5.為替・金利等
米長期金利は、前日から0.04%高い4.23%で取引を終えました。ドル円は、143円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場では、主要3指数が揃って続伸し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数はともに連日で過去最高値を更新しました。この流れは日本市場にとっても追い風となる一方で、外国為替市場でドル円がやや円高基調にあるほか、ここのところ日本市場は上昇が続いていたこともあり、利益確定の売りや持ち高調整の売りが警戒されます。
本日の材料としては、寄付き前に公表される日銀短観に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)